M.2 SSDについて

M.2 SSDについて

M.2 SSDの規格や形状の違い

だんだんと中古パソコンの中でもM.2スロットがあるパソコンが多くなってきたので、今回は、M.2SSDの規格など備忘録として書いておきます。

M.2(エムドットツー)(旧称: Next Generation Form Factor、NGFF

SSDやそれを組み込むウルトラブックやタブレットコンピュータなどの小さいデバイスに適した規格です。

M.2の端子にはUSB 3.0やPCI ExpressとSATA 3.0などが含まれているため、通信やストレージなどいろいろな機能を持たせることができます。
しかし、スロットとデバイスの規格が一致しないと、『挿せない』『動かない』状況になるので規格を合わせることが重要です。

M.2 SSDの種類

SATA
SATA3.0接続のSSDとなり、転送速度の理論値はSATA6Gbpsで約600MB/sとなります。

NVMe
PCI-Express接続を用いており、SSD側に搭載されているNVMeコントローラによって高速なデータ転送が可能なSSDです。
転送速度は世代(Gen)とレーン数により異なるのですが、安価な1500MB/sぐらいの物から約4500MB/sを超えるような高速デバイスもあります。

AHCI
PCI-Express接続で、PC側のAHCIホストコントローラを介して動作するSSDになります。ほとんどこの仕様のものはありません。

M.2SSDの形状

M.2の端子形状はA~Mまであり、SSDで主に使われているものは
B Key、M Key、B&M Keyの3種類です。

一般的なM.2 SSDではB keyが「SATA接続」で、M keyが「PCIe」接続のものが多く、
各Key IDとマザーボードが搭載しているM.2スロットとの対応表は下記の通りです。

ソケット B key M key B&M key
Socket 2(B key) 対応 × 対応
Socket 3(M key) × 対応 対応

データ引用元 ウィキペディア(Wikipedia )

M.2スロットについて

現在主に流通しているのは、切り抜きが1つの「M key」対応M.2 SSD(PCIe)と、
切り抜きが2つの「B&M key」対応M.2 SSD(SATA)です。

そしてマザーボードにはM.2スロットが2個あるものが多く、
片方が「SATA / PCIe」両対応、もう片方が「PCIe」専用であることが多いです。

ちなみにスロットは、M keyとB&M keyの両方に対応可能な「Socket 3」が主となっており、
認識の可否や速度の変化はあるにしろ、M.2 SSDが「物理的に刺さらないこと」はありません。

そのほかマザーボードによっては、M.2 SSDの接続スロットや認識させる規格によって、
マザーボード上に搭載されているSATAコネクタが、一部利用できなくなることがあります。

データ引用元ツクモ福岡店

スロット 切り抜き1つ 切り抜き2つ
SATA / PCIe両対応
(Socket 3)
対応 対応
SATA専用(Socket 2) ×刺さらない 対応
PCIe専用(Socket 3) 対応 ×認識しない

サイズについて

カタログなどを見るとType2280などの記載がある場合がありますが、これはカード自体の大きさです。
Type 2280の場合は「幅22mm×長さ80mm」です。

ちなみに幅は「12 / 16 / 22 / 30mm」の4種類が存在し、
長さは「16 / 26 / 30 / 38 / 42 / 60 / 80 / 110mm」の8種類が存在します。

取り付け失敗例

Dell inspiron 3470の場合

スロットの切り欠きを見るとPCIe専用に見えますが…
しかも取付して挿すこともできますが…
認識しないんです。

間違ってNVMe PCIeというSSDを購入しないように注意してください。

マザーボードにM.2 SATA1(赤枠)の文字があります。SATA専用ということです。
M.2 SSDが取り付けられる場所は、オレンジ点線の枠です。

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